約1年の歳月を経て、筆者の魂を込めたカスタムヘルメットが遂に完成した。その姿は、実に目を見張るばかりの深い紺碧のブルーメタリックの輝きを放っている。キャンディ塗装と呼ばれる特殊な技法で仕上げられたこのヘルメットは、まるで飴玉のような透明感と深みのある色合いが特徴だ。光の当たり具合...
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10月4日16時、音楽家にとって黄金の機会たるBandcamp Fridayが再び我々の前に姿を現す。この刻を皮切りに、筆者の音楽的遍歴の中で一際輝きを放つ楽曲「Good morning, Venus」のリメイク版を、限られた時を借りて世に送り出す所存である。かつて演劇の伴奏とし...
秋風が心地よく吹き抜ける今日この頃、音楽制作の現場では常に新たな挑戦が待ち受けている。今回、筆者に舞い込んできた仕事は、実に興味深いものであった。すでに発売されているが、2024年9月18日にリリースされた藤川千愛さんのミニアルバム「すみません、愛を落としたのですが...」付属の...
秋風が肌を撫でる季節となり、紅葉の便りが聞こえ始める頃、筆者に一大決心を迫る機会が舞い降りた。来たる10月12日から13日にかけて、北海道小樽市にて遠征ライブを敢行することとなったのである。本イベントの詳細については、現時点では霧の中を彷徨うが如く不明瞭な状況下にある。しかしなが...
近頃、筆者は不運の連鎖に見舞われている。俗に言う「ツキ」なるものが、まるで雲散霧消したかのごとく姿を消し、日々の生活に暗い影を落としている。他者からの心無い言動に接することも頻繁となり、精神的な疲弊は日に日に募るばかりである。かつて本ブログで言及した靴底の剥離、ハードディスクドラ...
作編曲家の日常において、機材の不調は致命的な障害となり得る。今回、筆者は締切間近の作業中に、外付けHDDの突然の不具合に見舞われた。当該HDDは電源投入後、僅か1分も経たずして接続が遮断される事態に陥ったのである。外付けHDDには、日頃から愛用しているループ素材やドラム音源などの...
錦糸町の喧騒を抜けると、そこには一際異彩を放つ中華料理店が鎮座している。その名も「谷記」。筆者が押上に居を構えていた約15年前、知己であり、同志であり、顧客でもあるF氏の薦めにより、この店との邂逅を果たした次第である。当時より、その破格の価格設定は驚愕に値するものであった。一品料...
ANOMALY by Satoshi Imano この度、新曲「ANOMALY」をリリースするに至った。本作は、テクノの既成概念に新たな解釈を加える、意欲的な音響実験である。拙作「ANOMALY」の魅力は、まず何と言ってもその緻密な構成にある。8分を超える演奏時間の中に織り込まれ...
顔に不請求の客人が訪れた。直径3ミリ、高さ5ミリを超える厄介な突起物。俗に言うイボである。かねてより顔面にほくろを宿す者への羨望の念を抱いていたが、こんな形で願いが叶うとは。まさに天に唾する思いである。近隣の医院にて液体窒素による凍結療法を2度ほど施したものの、医師の言によれば「...
私の最新DJミックス「Gift For Sonix - Sep 15th, 2024」は諸兄姉の耳に届いたであろうか。実はその折、思いつきにて収録の様子をインスタグラムのライブ配信にて公開せしめたのだが、配信に気付いた方も数名おられたようで、その反応には感激至極である。しかしなが...
今般、筆者の最新作たるDJミックス「Gift For Sonix - Sep 15th, 2024」を世に問うた。本作は、テクノとハウスの境界を縦横無尽に行き来しつつ、両ジャンルの真髄を抽出し、多層的かつ重層的な音響体験を提供せんとする野心作である。シリーズ第三弾にして、前二作を...
実のところ、筆者はPerfumeのライブを未だ体験したことがない。しかしながら、虎ノ門ヒルズ・TOKYO NODEにて開催中の「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」なる展覧会に足を運び、彼女たちの25年に及ぶ軌跡と、身体性とテクノロジーの融合がもたらす圧...
世間の動向に疎い私は、日々の生活に没頭するばかりであった。しかし今日、思いもよらぬ事態が起きていたことを知った。いわゆる「令和の米騒動」なるものが、世間を騒がせているというのだ。その渦中に立つ一市井の人間として、戸惑いを隠せない。スーパーマーケットの棚から米が姿を消し、国民が右往...
久方ぶりに氷上の戦いを目の当たりにする機会を得た。アイスホッケーの試合観戦である。高校時代に自らもスティックを握った経験を持つ筆者にとって、その光景は青春の記憶を呼び覚ます一幕となった。現在、特定のチームに肩入れするような心境ではないが、居住地の地理的制約から、横浜GRITSの試...
愛用のニューバランスが突如として靴底剥離の憂き目に遭遇したとは、誠に遺憬の極みである。両足同時に靴底が剥がれるという事態は、まさに青天の霹靂と言わざるを得ない。この窮地に陥った際、出先で善意の第三者からテープを借用し、靴底をぐるぐる巻きにするという、なんとも情けない応急処置を施す...
ケバブというトルコの名物料理は、その独特の風味と食感により、食通たちの間で不動の人気を博している。この中東の香りを纏った珍味は、時として予期せぬ形で我々の前に立ち現れ、味覚を魅了せんとする。現在、デジタルデバイスを操作しつつ、この文章を紡ぎ出している最中にも、筆者の脳裏には、まも...
秋風の立ち始める頃、2024年9月6日16時より翌7日16時に至るまで、音楽界の一大イベントたるBandcamp Fridayが我々の前に姿を現す。この24時間は、音楽配信プラットフォームの雄たるBandcampが、アーティストへの支援を鮮明に打ち出す特別な時間帯である。まず冒頭...
クリエイターの世界には、感情派と論理派という二つの大きな潮流がある。私自身は紛れもなく論理派の一員だ。この二極化は、創作の本質に迫る興味深い問いを投げかける。感情派は直感的な表現を重視し、個人的な経験や感情を作品に色濃く反映させる。彼らの作品は往々にして、観る者の心に直接訴えかけ...
Scubaのニューアルバム『D:U:2』について語りたい。このアルバムを聴いて、私が最も影響を受けた時代のエレクトロニックミュージックの雰囲気が蘇ってきた。特に1990年代のロンドンやマンチェスターのウェアハウスレイブを思い起こさせるような、原始的でドーパミンを刺激するサウンドが...
Native InstrumentsのKOMPLETE 15が発表され、音楽制作の現場に新たな革新をもたらすことが期待されている。このシリーズは、多様な音源やエフェクトを一つのパッケージにまとめた製品で、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザーに支持されている。KOMP...