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筑波サーキット、時空を歪める走行体験――二台の眼と電子の奔流

筑波サーキット。その名を耳にした瞬間、凡百の走り屋が夢想するのは、アスファルトに焼き付いた無数のタイヤ痕、そしてコーナーごとに潜む重力の罠だ。筆者はこの日、己が肉体と機械の限界を問いただすべく、体験走行なる儀式に身を投じた。だが、記録だけで満足するほど従順な性格ではない。前後二台のカメラ――すなわち機械の双眸を以て、走行の一部始終を余すところなく捕捉した。観る者よ、下記リンクよりその全容を目撃せよ。

アスファルトを切り裂くYZF-R6の咆哮、アクラポビッチの乾いた残響。そこに最新のDJミックス「Gift For Sonix – Apr 25th 2025」を重ねてみた。
エンジン音と電子音が、互いに譲歩する気もなく、ただ無遠慮に混ざり合う。映像の背後で流れるのは、BGMなどという凡庸な呼び名が似合わない、少々手荒な選曲たちだ。

ちなみに、動画の後半は夜の都内を流すシーンに切り替わる。昼のサーキットと夜のアスファルト――同じ舗装路でも、光と影のコントラストが空気を一変させる。都市のネオンがフロントカウルに反射し、エンジン音すらどこか都会的な響きに変容していく。
一つの映像で、二つの異なる速度と温度を味わってほしい。

音響の迷宮――おっさん向けハードグルーヴとノスタルジア

今回のミックスは、従来のシリーズと比較しても明らかにハードである。四つ打ちのリズムは、もはや鼓動というより心臓発作の予兆。だが、その中に忍ばせた懐かしき楽曲たち――それは、かつて夜な夜なフロアを彷徨った者、あるいは未だ現役を自負する「おっさん」諸兄にこそ刺さるであろう。若者よ、君たちにはまだ早い。だが、齢を重ねた者だけが知る「懐かしさ」と「新しさ」の狭間に、筆者の選曲は刃を滑らせる。

週一の儀式――公開され続けるDJミックス、その意味

週一でミックスを公開する。惰性か執念か、もはや自分でも判然としない。音楽という無限の迷宮において、筆者自らが迷子となり、時に出口を見失いながらも、聴く者を新たな地平へと誘う。SNSでの露出が少ないのは、怠惰ゆえではない。むしろ、沈黙の裏に潜む創作の胎動を知ってほしい。

イベント枠、余っているなら――余白にこそ美学は宿る

もし貴殿のイベントに、ほんの僅かな余白が残されているならば、筆者のプレイを呼ぶがよい。どんな空気にも、適度な違和感と熱を注ぎ込む手札は揃えてある。枠が埋まっていようがいまいが、音楽の「余白」は、人為的なスケジュールの外側にこそ現れるものだ。

終章――走行と音響、そして沈黙

筑波のコーナーを駆け抜ける一瞬、電子音が耳朶を打つ刹那。そこに言葉は不要だ。映像と音響、そして沈黙。すべてはリンク先に封じ込めた。観る者、聴く者、それぞれの解釈でこの現象を受け止めるがよい。筆者はただ、次なる迷宮の入口で君を待つ。